毎年述べているようだが、FWは”ちょっとした”きっかけで得点を量産したりするものであるし、アルビのFW陣の質は決して低いとは思わない。しかし、少し新しい風を吹かせるべき頃合いかもしれない。
ラファエル・シルバ(23試合出場11得点)はコンスタントに得点を挙げ、途中離脱があったとは言えエースの働きを果たしたと言えるだろう。クロスに合わせる得点も幾つかあったが、やはりスピードに乗って裏へ抜けた時、前を向いてドリブルに入った時のキレ味は抜群のものがあった。
2度の退場はいずれもシュミレーションによる2枚目のイエローカードでのもので、いずれも可哀想な判定だった。強豪チームにいたら、PKをとってもらえただろう。
移籍の噂もあり、正直移籍してしまっても仕方ないだろう。得点をとってもなかなか勝利に結びつかず、削られまくってもなかなかファールをとってもらえない現状を考えると。
但し年齢的なことを考慮しても、残留してくれれば貴重な戦力になるのは間違いない。
山崎亮平(28試合出場2得点)は、得点はいずれも決勝点となるなど貴重なものであったほか、パスサッカーが膠着した際にドリブルで仕掛けられる数少ないコマとして重宝した。
勿論得点が増えてくれれば言うことないが、苦しいチーム状況の中で前線での奮闘ぶりは、それだけで貢献度が高い。来シーズン、また違った戦術の中で見たい選手だ。
鈴木武蔵(14試合出場)は、確かに「よく」なってきた感はある。ただ、リーグ戦無得点に終わるなど不完全燃焼。ウイングタイプとしても面白そうだが、やはりFWで花開いてほしい気持ちもある。レンタルで得点感覚を磨いてほしい気持ちもあるものの、基本は残留だろう。来季こそのブレイクに期待したい。
指宿洋史(21試合出場1得点)は、「もっとやれる」感の強いところだろう。勿体ないこととなる可能性もあるものの、”入れ替え”をしてもよいかもしれない。
カリウ(2試合出場)はナビスコ杯、天皇杯では得点に迫り、C契約外国人選手の中では割と出場機会を得た方であろう。「可能性」は存分に感じる。ただA契約としてとるほどでもないか。J2あたりにレンタルしてみても面白そうだ。
今季はFW起用が多かった成岡翔(18試合出場2得点)は、今季も随所に上手さを見せてくれた。山本康裕(磐田)が抜けた中、斜めに走る動きをしていたのは成岡、端山豪、野津田岳人、田中達也くらいだった。ただ、成岡の得点感覚は2列目から飛び出してきてこそのものだと思うので、サブスタートが多くなるかもしれないが2列目を主戦場とするべきだろう。
端山豪(9試合出場1得点)は仕掛け、パス、動きともさほど悪くないように映ったものの、出場機会が増えず。ストライカーと組ませるのであれば、FW起用もよさそうだった。
と言うわけで、ラファエル・シルバ、山崎、鈴木(+端山)に加え、2人くらいフレッシュなFWを獲得してほしい。ラファが移籍となれば、新外国籍選手の獲得は必須だろう。
なおレンタル中の平松宗(7試合出場、水戸:20試合出場4得点)は、もう1年レンタル延長をして、様子を見たい。
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