ボランチ
ボランチが入れ替わりの多いシーズンだったが、戸嶋祥郎(34試合出場1得点)が来シーズンの軸になるか。足元の技術と圧巻のスタミナは、チームに欠かせないものとなった。いい選手なのは間違いなく、オファーもあるかもしれないが、来シーズンはまだ、残留してくれると信じている。
攻守両面において、更なる貢献度アップに期待したい。
終盤は負傷離脱をしていたが、高木善朗(33試合出場2得点)の貢献度も見逃せない。チームの潤滑油的な存在として、また攻撃の起点として、存在感を示したシーズンとなった。やはりオファーがある可能性もあり、移籍してしまう可能性もなくはないか。
逆に終盤に出場機会を失ったカウエ(35試合出場3得点)だが、昨シーズンは救世主的存在となったのは間違いない。チーム戦術次第で輝ける選手だとは思うので残留してほしい。もし退団なら、ボランチに1枠外国籍選手がほしいところだ。
そして終盤にチャンスを掴んだ秋山裕紀(6試合出場)は、来季が真価の問われるシーズンとなるだろう。2年目に苦しむ新卒選手が多い中で、更なるレベルアップに期待したい。
小川佳純(5試合出場)は、「間違いない」選手なだけに、残念な退団となった。加藤大(16試合出場、福岡:15試合出場)は、地元のチームでレギュラーを確保し、レンタル延長または完全移籍だろうか。
本職ボランチはカウエと秋山のみであり、守備に強いタイプの選手をはじめ、1、2選手は補強が望ましい。戸嶋、高木、秋山、新加入選手、カウエ(または新外国人選手)といった陣容でどうだろうか。
オフェンシブハーフ
シーズン途中まではスーパーサブとして、終盤はレギュラーとして、積極的な仕掛けが見ていて気持ちいい本間至恩(28試合出場3得点)は、オフェンシブハーフの主軸として来季も期待したい。流石に移籍することはないだろう。
渡邉新太(37試合出場5得点)は、1トップ採用なら来季もサイドハーフ起用となるか。至恩とともに、攻撃的ポジションに地元選手が収まるのは非常に嬉しいところだ。
シルビーニョ(27試合出場4得点)は、間違いなく”巧い”選手で、オフェンス面で違いを生み出せる選手だ。意外とシュートが決まらないことと、時折緩慢なプレーが見られるのが残念なものの、基本的には来季もプレーをしてほしい選手である。
戸嶋、高木もこのポジションを兼任できるが、いずれにしてもこのポジションの選手の得点力がもう少し増えてほしいのは間違いなく、そういった意味では補強ポイントとなるだろう。
このポジションは選手数自体は多いので、在籍選手との兼ね合いがどうなるか、も非常に大きくなりそう。
渡邊凌磨(23試合出場4得点)は、シーズン序盤はオフェンス面でのキープレーヤーの1人となったものの、終盤は出場機会を得られず。監督交代もある中で、残留し巻き返しを狙うか、移籍を選ぶか、微妙なところだと思う。
フランシス(30試合出場8得点)は片渕監督末期に救世主のように現れ、独特の突破力と意外な得点力を見せたものの、やはり終盤に出場機会を減らした。残留が濃厚とは思うが、退団ならばドリブラータイプの外国籍選手が1人ほしいところだ。
チョ・ヨンチョル(5試合出場)は、あまり多くの出場機会を得られないまま、1年で退団となった。サポの期待も大きく、ヨンチョルもリップサービスも多少あるとはいえ、新潟を愛してくれた選手なだけに、こういった別れ方は何とも寂しい限りだ。
森俊介は存在感を見せられずに終わってしまった。勝負のもう1年となるか、新転地に活躍の場を求めるか、微妙なところだろう。
堀米/渡邊泰 本間
大武 新外国人
大谷 高木/シルビーニョ レオナルド/新外国人
舞行龍 戸嶋
新加入 渡邉新
SUB 阿部 岡本 渡邊泰/新井 シルビーニョ/新加入MF フランシス/新外国人MF 矢村 新加入FW
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