ボランチ
確かなボール奪取力を持ちながらも、無駄なカードをもらわない高宇洋(41試合出場1得点)は向上心の高そうな選手で、移籍をしていってもおかしくない選手だ。
オフェンス面への関与は今一歩で、ミドルシュートも”可能性”を感じるものが少なかった。もし来季もチームに残るとしたら、オフェンス面での貢献度向上を期待したい。
島田譲(38試合出場2得点)は散らし役に専念。昨シーズンよりはボール回しの位置は前目になったとは思う。ただやはり、裏抜けに走った選手へのスルーパスとか、局面を打開できるパス出しのできる選手がいないと攻撃面での手詰まり感は拭えない。島田自体のスキルアップにも期待しつつ、補強ポイントの1つにもなるだろう。
福田晃斗(21試合出場)はボールを受けた後に前を向くことができるし、攻守に渡ってよいポジショニングのできる攻守両面で欠かせない選手だ。ただし、負傷離脱の影響もあってか、昨シーズンほどのインパクトは残せなかった。恐らくチーム残留となるか。
オフェンス面での貢献度を考えると、レンタルバックが予想される秋山裕紀(鹿児島:9試合出場1得点)に期待したい。アルベルト体制では昨シーズン序盤以降出番は少なかったが、来季はボランチまたはトップ下で飛躍の1年としてほしい。
ゴンサロ・ゴンザレス(7試合出場)は退団となった。出場した試合も特に悪い出来ではなかったが出場時間は伸びず。唯一の外国籍選手として苦労も多かった1年だったと思う。大いに慰労したい。
高が移籍するようなら守備に強いタイプのボランチ補強が望ましい。オフェンス面に貢献できるボランチも補強したいところだが、まずは秋山の成長を待ってみるのもありか。吉田陣平(←佐賀東高)のボランチ起用もあり得るかもしれない。
オフェンシブハーフ
高木善朗(42試合出場10得点)が、特にシーズン前半は見事な出来だった。間でボールを受け、時にターンをして局面を打開し、サイドに流れればクロスからアシスト、真ん中で構えていて自らゴール。アシストがリーグ1位なのもうなずける。
ただシーズン後半はひたすらファールで止められ、高木自身も痛がって倒れこむシーンばかりだった。周囲のフォローのなさもあり、他に代わりとなる選手がいなかったのもあり、高木でファールで止められて、攻撃の流れが止まってしまう場面ばかりだった。(高木自身が悪いと言っているわけではない。戦術、チーム全体の問題である。)
”チャレンジ”するなら、年齢的にもそろそろか。ただ高木の去就にかかわらず、ゲームメーカータイプの補強が必須だ。外国籍選手がほしいところ。
本間至恩(32試合出場5得点)も昨シーズンほどのインパクトは残せず。ただこちらも、本間がダメになったと言うよりも、チーム全体の問題であると言えるだろう。あれだけブロックを敷かれたり複数選手を本間のマークにつけたりされたら、いくら本間であっても簡単に突破はできない。
今年はオファーがあれば、J1等他チームへ移籍してしまってもやむを得ないだろう。
本間の負傷離脱もありチャンスを掴んだのは三戸舜介(25試合出場2得点)。停滞感の増していくシーズン後半の新潟の攻撃陣において、数少ない仕掛けられる存在であった。しかし、東京V戦2試合しか得点をあげられなかった点は残念。シュート精度向上は切に求めたい。
ロメロ・フランク(28試合出場6得点)は本来ポストプレーヤーではないのに、身体の強さを生かして背負ってボールを受けてくれて、非常に助かった。泥臭いゴールの数々も全て印象的である。
退団となってしまったのは非常に残念。酷使するだけ酷使して、切り捨てたような形となってしまい、本当に申し訳ない。
シマブク・カズヨシ(←新潟医療福祉大、2試合出場)は、医福大との関係性を築く上でも、重要な内定選手といえる。ウイングタイプを重宝しそうな松橋新体制の下、1年目からの活躍に期待したい。
星雄次(31試合出場2得点)は潤滑油のような働きをして、途中出場から流れを変えられる貴重な存在であったが、終盤は不可解なベンチ外が続いた。負傷なのか、移籍フラグなのか。
大本祐槻(3試合出場)は仕掛けるタイプではなく、生かされるタイプだと思う。サイドを突破しても、縦にいってあまり精度の高くないクロスを上げる印象が残ってしまったが、縦にいった後で中に少しえぐってからクロスを上げられると、よりチャンスにつながったように思う。
高木と本間の去就が非常に重要。ただこのポジションにも、違いを生み出せる外国籍選手がほしいところだ。ほか吉田陣平、小見洋太もウイング起用はあり得そうだ。
堀米 三戸
千葉 秋山
阿部 新外国人 新外国人
岡本 福田
長谷川 新加入
SUB 藤田 渡邊泰 遠藤 シマブク 小見 新加入 矢村
移籍? (藤原) (高) (高木) (本間) (谷口)
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