GK
阿部航斗(32試合出場)を軸に、藤田和輝(2試合出場)が控える形で来季もいくのではないか。
阿部はつなぎの部分も試合を経るごとに安心して見ていられたし、大きな声でのコーチングが魅力。まだまだセービング、フィードともにレベルアップしていってほしいが、地元出身選手として大いに期待していきたい。藤田も今年の2試合は十分に安心して見ていられた。まずはセカンドキーパーの座を確固たるものとしたい。
後ろからつなぐのもいいんだけど、速攻いける時はスローでも、ロングキックでも繰り出してほしいところだ。
小島亨介(9試合出場)は何とも微妙な立場に。五輪も終わり、新潟にとどまる理由もないか。ただ大分に戻ってもレギュラー争いは激しいところ。
瀬口拓弥はベテラン枠としてチームに残留となるのではないか。
若手有望選手が多く在籍するだけに、新規獲得はなさそう。小島、瀬口ともに抜けるようなことがあれば悩ましいところだが。
右SB
藤原奏哉(40試合出場)が軸だった。粘り強い守備力と、機を見たインナーラップ、オーバーラップで、チームの攻守の柱となった。シュート、クロスの精度はイマイチなところもだったが、現代型SBとして他チームからも狙われそうな選手で、去就が注目される。
怪我で長期離脱していた長谷川巧(5試合出場)は終盤に出場機会を得、サイドバックらしいサイドバックとして、サイド深くまでえぐってクロスという持ち味を見せてくれた。レンタルバック1年目であり、まだ来季はチーム残留だろう。藤原の去就にかかわらず、長谷川が残ってくれれば特に補強の必要はなさそうだ。緊急時には早川史哉、田上大地で凌ぐことは可能だろう。
左SB
キャプテン堀米悠斗(41試合出場1得点)は長年チームを支えてくれてきたものの、年齢的には”チャレンジ”を考えてもおかしくない頃合いか。チームに残って支えてくれたらありがたいが、果たしてどうなるか。
アルベルト監督退任もあり、渡邊泰基(金沢:37試合出場2得点)は恐らく復帰となるだろう。かつてと同様、堀米、渡邊で左サイドの座を熱く争ってくれたらよい。
田上大地(24試合出場)は柏に戻っても居場所はなさそうで、新潟に完全移籍とみている。オフェンス面での意外性のあるプレーは魅力があるものの、SBとしてはさすがに突破力がなさすぎて厳しいかと。新監督の下、本来のCB起用を改めて考えてみてもよいだろう。
CB
千葉和彦(39試合出場2得点)はベテランながらフル稼働。前に運べるドリブルと、時折見せる縦パスで、今季一番プレーの安泰ぶりに驚かされた選手だ。年齢的にも、他チームへの移籍はないだろう。
舞行龍ジェームズ(36試合出場)も恐らく移籍はないだろう。舞行龍の大きくサイドをかえるロングフィードはビルドアップ時に欠かせない。毎試合「高さのある舞行龍が上がってきました」といわれるセットプレーで、たまにはドンピシャヘッドを決めてほしいところだ。
来季はアルベルト体制では出番のなかった岡本將成(水戸:2試合出場)、さらには遠藤凌(1試合出場)の底上げに期待。元々岡本はオフェンス面でも貢献できるという選手だし、天皇杯金沢戦でも十分に目立った活躍ができていたと思う。遠藤も大卒2年目となる来季は、やってもらわなくては困るところだろう。
早川史哉(20試合出場1得点)も移籍の可能性は低いだろう。セットプレー時は舞行龍より期待できるし、守備時も単なる空中戦ならそこまで競り負けることはない。マークを外してしまいがちなところがあり、常時スタメンは怖いものの、守備のユーティリティーとして控えてくれると心強い選手だ。
CBはもしかすると、(岡本はレンタルバックで)一切入れ替わりがないかもしれない。
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